なかなか将棋で勝てない、どう指せば有利になるのか分からない——そんな悩みを持つ初心者にこそ試してほしいのが将棋勝ちやすい戦法を覚えることです。将棋は感覚だけに頼るのではなく、基本となる戦型を理解することで勝率を大きく高めることができます。初心者向けの戦法については将棋のいろは「初心者が勝ちやすい戦法」特集にも詳しい解説があります。
この記事では、将棋勝ちやすい戦法を初心者向けに厳選して紹介し、それぞれの特徴やメリット、実践での使い方をわかりやすく解説します。
1. 四間飛車(しけんびしゃ)
特徴:飛車を4筋に振って戦う振り飛車の代表格
メリット:囲いが組みやすく、変化が少ないため初心者でも扱いやすい
四間飛車は、美濃囲いとの相性が抜群で、守備力の高さとバランスの良さが魅力です。相手の出方を見ながら自陣を固め、安定した攻めに転じることができるのが大きな強み。
2. 中飛車(なかびしゃ)
特徴:飛車を中央(5筋)に構えて攻撃の主導権を握る戦法
メリット:中央突破を狙いやすく、攻撃型の人に向いている
中飛車は、攻めるのが好きな人にピッタリ。特に「ゴキゲン中飛車」はプロ棋士も使用する強力な戦法です。
3. 矢倉(やぐら)
特徴:居飛車同士の戦いで多く使われる堅牢な戦法
メリット:守備力が高く、じっくり戦うのに向いている
矢倉は、金銀を組み合わせた防御陣形を築き、崩されにくい形で中盤戦へ進めます。
4. 右四間飛車(みぎしけんびしゃ)
特徴:飛車を右側の4筋に振り、早い攻めを仕掛ける戦法
メリット:攻撃力が高く、シンプルで覚えやすい
飛・銀・角の連携による直線的な攻めで短期決戦に強いのが特徴です。
5. 速攻棒銀(そっこうぼうぎん)
特徴:飛車先の歩を突き、銀で一気に攻めかかる戦法
メリット:駒の動きがシンプルで学びやすく、すぐ実戦で使える
勢いに乗れれば押し切れる反面、守備がおろそかになるとカウンターに弱い点に注意。
戦法を選ぶポイント
- 囲いとの相性が良いこと(守りをしっかり固められる)
- 自分のスタイルに合っていること(攻め重視か守り重視か)
- 変化が少なく覚えやすいこと(難解すぎない)
初心者のうちは1つの戦法を繰り返し使って体で覚えることが上達の近道です。無理にすべて覚えようとせず、自分に合う戦法をまず1つ選んで極めてみましょう。詳しい練習方法や戦法解説は将棋入門から初段への道「初心者におすすめの戦法5選」でも紹介されています。
著者からのひとこと、勝ちやすい戦法は自分の中にある
どの戦法も、それぞれにメリットとデメリットがあります。大切なのは、勝てる形を自分の中に作り上げること。定跡をなぞるだけでなく、なぜその形になるのかを理解することで、あなたの将棋は確実に強くなります。
まとめ
- 将棋初心者におすすめの勝ちやすい戦法は、四間飛車・中飛車・矢倉・右四間飛車・棒銀
- 守りと攻めのバランス、覚えやすさが選ぶポイント
- 自分に合った戦法を1つ決めて繰り返し練習することが上達の近道