将棋というと攻めに目が行きがちですが、本当に勝つためには守りの力が不可欠です。どれだけ攻めが強くても、守りが甘ければ簡単に敗れてしまいます。
将棋 守り方とは、単に玉を囲うだけでなく、攻められたときにどう耐え、形を崩さずに持ちこたえるかという総合的な守備力のことを指します。基礎的な守備の考え方については、日本将棋連盟の守り方入門ページでも詳しく紹介されています。
この記事では、将棋 守り方の基本や囲いの作り方、初心者が陥りやすいミスとその対処法までを、わかりやすく丁寧に解説します。
守りの基本は囲いから始まる
将棋における最初の守備行動は、自玉を安全な場所に囲うこと=囲いです。玉を中央に置いたままではすぐに攻められてしまうため、まずは玉を自陣の端に寄せて金・銀で囲む形を作りましょう。
初心者におすすめの囲い:
- 舟囲い:短手数で作れる簡単な囲い。早指しでも使いやすい。
- 美濃囲い:振り飛車との相性が良く、コンパクトで堅い。
- 矢倉囲い:居飛車戦法に多く使われるバランス型の囲い。
囲いを覚えるだけでも、終盤まで玉が安全に生き残りやすくなるので、勝率が一気に上がります。囲いの特徴や応用例については、将棋のいろは「守備戦略」特集も参考になります。
守り方の考え方:ただ受けるのではなく崩れにくく構える
守りは、相手の攻めを防ぐ受けの手と、自陣の形を崩さない構えの工夫に分かれます。
守るときに意識すべきポイント:
- 金は斜めに動けない → 玉の隣に置くのが基本
- 銀は斜めに動ける → 玉から1マス離して配置すると柔軟
- 歩を活用して壁をつくる → 端歩、6筋・4筋の歩を意識
また、敵の飛車・角がどこに利いているかを常に確認する習慣を持つことで、相手の狙いに早めに気づくことができます。
よくある守りのミスとその対策
- 囲いの完成前に攻められて崩壊
→ 対策:囲いが完成するまでは不用意に仕掛けない - 守り駒が攻めに出てしまい空洞化
→ 対策:最低1枚は金か銀を玉の近くに残す意識を持つ - 相手の攻めを受けようとして無理な受け方をしてしまう
→ 対策:受けるより反撃が有効な場面もある。守りすぎないことも大切。
守る=受ける、ではなく、攻めさせない形を作ることが守りにつながります。
守りと攻めのバランスが大事
将棋では、守りすぎて攻められないも、攻めすぎて玉が裸もどちらも危険です。バランスの良い将棋を指すには、守りと攻めの“切り替え”がポイントです。
- 守るときは形を崩さないことを最優先
- 攻めるときは、一時的に守り駒を使ってもよいが、カウンターを意識して戻す構想も考える
このように、攻めの中にも守りを意識し、守りの中にも攻めの工夫を取り入れられるようになると、自然と局面をリードする将棋が指せるようになります。
著者からのひとこと、守ることは、強くなるための第一歩
将棋 守り方の本質は、負けない形を作ることにあります。勝とうとするあまりに攻めすぎて、自玉が丸裸のままでは、逆転を許してしまいます。
守りとは、勝つための準備。そして、安心して攻めに転じるための土台です。
派手な攻めよりも、崩れない構えのほうが深く、難しい。だからこそ、守りを学ぶことは将棋の本質に近づくことでもあるのです。
まとめ
- 将棋の守り方は囲いが基本
- 金・銀・歩をバランスよく使って玉を守る
- 守りすぎず、受けきるより崩れない形を目指す
- 攻めとのバランスを取りながら、形を意識して指す
守る力が身につけば、自然と勝てるようになります。次の一局は、まず“負けない形”から始めてみましょう。