【将棋】絶対に読むべき!角換わりのおすすめ棋書7冊まとめ

今昔問わず居飛車の人気戦法の「角換わり」。プロ棋士だと谷川浩司九段や丸山忠久九段がスペシャリストとして思い浮かびます。初心者にも人気の角換わり棒銀から、最難関といわれる角換わり腰掛銀、時代の最先端を行く桂跳ね急戦などたくさんの指し方が考えられています。この記事では、角換わりのおすすめ棋書について対象棋力とともにまとめてみました。

角換わりの棋書を選ぶコツ

最新定跡が目まぐるしく変わっていく角換わり。5年前に常識といわれた手が今では通用しないなんてことも当たり前です。ですので、角換わりの棋書を買う場合は、いつ発売されたものかというものをしっかりと確認する必要があります。同時に、角換わりの中のどの戦型を取り扱っているのか、というのにも注意が必要です(角換わり全般を取り扱っているのか、それともその中の一部の戦型なのか、など)。角換わりの戦型選択については、『絶対に覚えておきたい!角換わりの定跡・戦法・囲いを徹底解説』で詳しく紹介しています。

【将棋】絶対に覚えておきたい!角換わりの定跡・戦法・囲いを徹底解説
角換わりとは 角換わりは、相居飛車の四大戦法の一つ。先手と後手がどちらも居飛車のときに、お互いに角を交換する戦い方を文...

ということで、昔の本を読むのも初歩を学ぶためには有効ですが、最新定跡を身に着けたいという方は最新の本を読むべきです。ただし特にそういった目的がないのであれば、多少古い棋書を選んでも全く問題はありません。

角換わり全般

羽生の頭脳 角換わり・ヒネリ飛車(対象:全棋力)

やはり一番に来るのは、かの有名な羽生の頭脳。羽生の頭脳は、ある程度将棋に慣れてきて、「定跡を勉強してみたい」という居飛車党の方におすすめの棋書のシリーズ。角換わり以外にも、横歩取りや対振り飛車についての定跡まで網羅しています。羽生の頭脳は、将棋をはじめたばかりの頃にお世話になる定跡書の筆頭。羽生の頭脳シリーズの本はどれもおすすめです。

内容は少し古く、残念ながら最新形についての記述は一切ありません。ただし、プロ棋士の間ではやっているような最新定跡を必ずしも指さなければいけないのか、というとそういうことはなく、少し古い定跡でもしっかりと内容を理解すれば実践で全く問題なく使えます。当時の最新研究を惜しむことなく書いています。最新形を除いた角換わり全般を取り扱っている棋書です。

角換わりの棋書の中では棒銀に割いてあるページが比較的多いのも特徴で、それも初心者にもおすすめな理由のひとつ。腰掛け銀や早繰り銀は変化もめまぐるしいのに対して、棒銀については羽生の頭脳に書いてあるような内容が今も現役で使われています。棒銀は腰掛け銀などに比べるととっつきやすく、角換わり初心者の方にもおすすめ。

ひと目の角換わり(対象:初心者~級位者)

この本の特徴は次の一手形式になっていること。棒銀、早繰り銀、腰掛け銀について主に書かれています。次の一手形式が特徴な、最新形以外の角換わり全般をカバーしている棋書です。こちらも羽生の頭脳と同様、あまり新しい本ではありません。最新定跡を身に着ける、というよりも、角換わりの基礎を身につけたい、といった方におすすめの一冊。

次の一手形式になっているため、なぜここで歩を突き捨てるのか、相手がここでどうしたらいいのか、などを理解しやすいはず。本来はかなり高度な内容を、とても分かりやすく説明しています。

角換わり 初段の常識(対象:級位者)

こちらは比較的最近(2018年)に発売された本。先後同型の古くからの定跡や、早繰り銀、棒銀といった基本的な部分はもちろん、ソフト初の新しい指し方についても触れられています(桂跳ね急戦や▲4八金型など)。伝統ある形から最新形まで幅広い範囲をカバーしている棋書です。将棋初段を目指している1級~2級くらいの人におすすめですが、有段者には少し物足りないかも。「初段を目指す人向け」といった印象です。こちらは、最新形がやさしく解説されている数少ない棋書です。

角換わり腰掛け銀に特化したもの

角換わりの新常識(対象:初段~)

近年急速に流行し始めた最新形「▲2九飛・▲4八金型」に特化した棋書です。先手を持った形、後手を持った形について共に説明をしています。桂跳ね急戦の定跡についてもページは少ないですが書かれています。とにかく最新型を勉強できる棋書です。後手が右玉でひたすら待機する流行りの指し方は書かれていません。残念。

角換わり腰掛け銀最前線(対象:初段~)

古くからの角換わり腰掛銀同型定跡に特化した棋書です。同型定跡での変化についての研究が書かれています。内容はかなり高度です。普通の定跡書とは進行の仕方が異なっており、実戦の棋譜での進行をベースにした独自のスタイルをとっています。最新型を指す人には不要かもしれませんが、角換わりを指すうえで知っておきたい定跡も多いです。

一手損角換わりに特化したもの

一手損角換わりは、後手番であえて自分から手損承知で角交換を挑む戦法です。プロ棋士間の勝率は高くなく、丸山九段な一ど部の棋士しか現在は主に指していないのですが、アマチュアが一手損角換わりを勉強するメリットは「後手番での横歩取りを避けられる」ことにあります。

山崎隆之の一手損角換わり(対象:級位者~段位者)

こちらが最も癖のない?一手損角換わりの定跡書です。山崎流の飛車を5筋に振る指し方や糸谷流の指し方についても触れています。山崎八段の独創的な指し方も見物です。迷ったらとりあえずこれを買うべし。

現代将棋の思想~一手損角換わり編~(対象:級位者~段位者)

最後に:Kindle Unlimitedを活用しよう

棋書をお得に楽しみたいのであれば、Kindleの提供する読み放題サービス、Kindle Unlimitedを利用するのがおすすめです。月額980年のサブスクリプションサービス・Kindle Unlimitedに登録すれば(初月は無料、途中で解約も可能)、対象の書籍を無料で楽しむことができます。Kindle Unlimited読み放題対象の棋書一覧はこちら。詳しくはこちらの記事でも紹介しています。

【コスパ良すぎ】将棋指しはKindle Unlimitedを活用すべきな理由。登録方法から対象本の探し方まで徹底解説
Kindle Unlimited、ご存知でしょうか。一言で言うと「Amazonが提供する月額980円の電子書籍読み放題サ...

今回であれば、「山崎隆之の一手損角換わり」と「角換わり腰掛け銀最前線」の2冊が読み放題対象となっています。

棋書って一冊一冊が意外と高くなりがちなので、読み放題に登録しておくが結局お得だったりします。スマホで読むのも構いませんが、これから長く使うかも、という方はKindleの電子書籍リーダーも試してみてください。

将棋の本を読むならKindle Unlimitedがおすすめ

Kindle Unlimitedとは?

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>>Kindle Unlimitedで読み放題になる棋書一覧

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日々頓死
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公開日:2018年5月17日