力戦

【将棋初心者におすすめ】右四間飛車戦法の基本定跡と覚えておきたい攻め方を徹底解説

将棋のルールを覚えて、少し実践を積んできた人が次にチャレンジしてほしいのは「戦法を覚えること」です。

戦法とは将棋の攻め方のようなもので、実にさまざまな種類があります。戦法の分類など基礎的なことについてはこちらのページで紹介しています。

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【将棋初心者におすすめ】棒銀戦法の基本定跡と覚えておきたい攻め方を徹底解説
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今回は初心者におすすめな戦法の中でも攻撃的な性格を持つ「右四間飛車戦法」の指し方を紹介していきたいと思います。

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右四間飛車戦法とは

右四間飛車は、飛車を4筋(右から4筋目)に振って戦う戦法。飛車は振るものの位置としては右方面にあるので、通常は居飛車として分類されます。

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5六の銀+3七の桂馬+4八の飛車+自陣の角で相手陣の崩壊を狙っていきます。

右四間飛車が初心者におすすめな理由

自分から攻めていける

右四間飛車はとにかく自分から攻めていく戦法です。攻撃力も抜群。受けばかりの戦法よりも、自分から攻めて勝てるような戦法を選んだ方が楽しいですし、攻め方も上達していくはずです。

飛車・角・銀・桂馬のすべてを攻めに使える

局面図を見てもわかる通り、右四間飛車では、飛車・角・銀・桂馬のすべての駒を攻めに活用していきます。「攻めは飛車角銀桂」と言われるように、この4つの駒は攻めのかなめの駒。ただ飛車一枚や飛車と銀だけで攻めるよりも受けにくい攻めとなります。

居飛車にも振り飛車にも使える

将棋の戦法には、居飛車だけにしか使えない戦法や振り飛車だけにしか使えない戦法というのがあります。それに対してこの右四間飛車は振り飛車に対しても居飛車に対してもほぼ同じ形で戦うことができる戦法。

はじめのうちはいろいろな戦法に手を出すのではなく一つの戦法を極めていった方が良いということはよく言われますが、その面から見ても理にかなっている戦法でしょう。

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相居飛車右四間飛車の指し方

相居飛車の右四間飛車の指し方から見ていきます。対居飛車ということで、最もオーソドックスな矢倉崩しの指し方をまずは紹介しましょう。

▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲4八銀△4二銀▲6八銀△3二金▲4六歩△3三銀▲4七銀△8四歩▲7八金△8五歩▲7七角△6二銀▲6九玉△5四歩▲7九玉△5二金右▲5九金△4三金右▲5六銀△4一玉▲3六歩△3一角▲4八飛△4二角▲3七桂△7四歩(下図)

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この先手の構えが、相居飛車における右四間飛車の基本の形です。手順は簡単で、5六に銀を設置(腰掛け銀と呼ばれます)して飛車を4筋に振って桂馬を跳ねるだけ。攻め駒がしっかりと敵陣に向かっています。

ここからの攻め方についてですが、早速▲4五歩と行ってしまうような手は考えられます。

▲4五歩△同歩▲2五桂△4四銀▲4五銀(下図)

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4筋の歩を突き捨てておいてからの、▲2五桂。銀を吊り上げておいて▲4五銀とぶつけます。

△同銀▲同飛△4四歩▲4九飛△2四歩▲4五歩△同歩▲1一角成(下図)

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歩を打たれて一旦は攻めが止まったように見えますが、角のラインを生かした▲4五歩が厳しい一手。角の成り込みに成功した上図は、先手優勢です。

あまり触れられることのなかった角ですが、こうしてみると大活躍しているのが分かると思います。

ポイント:2五の歩は突きこさない

右四間飛車を指すうえでの注意点としては、2筋の歩は突きこさない(2五まで出さない)というものが挙げられます。

2筋を中心に攻めていく際には2五の歩を突きこしておかないとどうにもなりませんが、右四間飛車は4筋方面を中心に攻めていく戦法。2五の歩を突くのは手数の無駄ですし、桂馬を2五に跳ねる余地をなくしてしまっているというデメリットもあります。ということで、2筋の歩は2六で留めておくのが賢明です。

ポイント:囲いは手早く

右四間飛車にもいろいろな指し方がありますが、今回はそのなかでも速攻を重視していく指し方を紹介します。

玉を囲っていくのは将棋の基本ですが、あまりに堅く囲いすぎて攻めの機会を失ってしまうのもよくありません。

後手は矢倉の堅陣ですが、その分攻撃陣の整備が間に合っていません。今回紹介する作戦では、簡単な囲いで済ませてしまっています(手数はかかりませんが、ほどほどに堅くプロ間でも矢倉に対する速攻の際に用いられることのある有力な形です)。

囲いについてもっと知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。

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ポイント:一目散に組んでくる矢倉は崩せる

左辺の整備を後回しにして一目散に矢倉の形を作ってくる相手もいると思いますが、これは右四間飛車のカモ。

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矢倉の玉は2二にいるため、先手の角筋が直射しています。これではかえって玉が危険。一見玉を堅くしているようで逆効果になってしまっているということです。

玉のコビン(斜めのライン)を角で狙っていく攻めはとても受けずらいはず。

角交換系の将棋(角換わり)でも右四間飛車は使える

今回のような角交換のない矢倉系の戦いに限らず、右四間飛車は角交換系の相居飛車の将棋(角換わり)でも使うことができます。

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その場合も形はほとんど変わりません。4筋に飛車を振り、5六に銀を構え、3七に桂馬を跳ねます。ただし角交換をしている分、相手からの角打ちの隙に注意を払わなければいけません。

囲いも先程とは違う「兜矢倉」というバランスの優れた形が好まれます(ここからは「へこみ矢倉」と呼ばれる囲いに進展していくケースもあります)。

対振り右四間飛車の指し方

次は、振り飛車に対する右四間飛車の指し方を紹介していきます。振り飛車といってもいろいろありますが、今回は王道を行く振り飛車であろう四間飛車の例を見ていきます。

▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲4八銀△4二飛▲4六歩△6二玉▲4七銀△7二玉▲5六銀△3二銀▲6八玉△4三銀▲7八玉△8二玉▲3六歩△7二銀▲3七桂△5二金左▲5八金左△3三角▲4八飛△5四銀(下図)

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対振り飛車においても右四間飛車の構えは変わりません。相居飛車の時と同様に▲2五歩と伸ばさないのも気を付けておきたいポイント。2五に桂馬が跳ねる余地を残しています。

相居飛車の時は矢倉から派生した形の囲いを用いましたが、対振り飛車では舟囲いに構えます。持久戦の場合は穴熊や左美濃に囲う場合もありますが、急戦では舟囲いが基本です。

ここでは、早速先手が仕掛けていきます。

ポイント:仕掛けは▲2五桂から

対振り飛車に対する仕掛けの一手は▲2五桂!です。これに対して△2四角は1筋方面が筒抜けになるので(△1二香の一手が入っているときは角を上がる変化もあります)△2二角と引きますが…。

▲2五桂△2二角▲4五歩△同歩▲2二角成△同飛▲8八角(下図)

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角を捌いてからの自陣角がよくある手順。右四間飛車に限らず、対振り飛車の戦いで交換した角をもう一度自陣に打ちなおすというのはよくでてきます。

もちろん一例ではありますが、右四間飛車側の攻め筋としてはこのような指し手が考えられます。

後手は美濃囲いの堅陣なのでここから勝ち切るのも大変ですが、攻撃力も抜群なので指していて楽しいこと間違えありません。

玉が薄いのが気になる人は持久戦で

先程も少し紹介しましたが、居飛車穴熊や左美濃の堅陣に組んでから右四間飛車で攻めていく場合は下図のような駒組みになります(下図は左美濃の発展形の銀冠)。

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舟囲いは速攻向きではあるものの、何よりも薄いのが弱点。どんなに序盤で優勢を築いても、美濃の堅さに負けるといったケースはよくあります。

その点穴熊や左美濃なら振り飛車の美濃囲いと互角以上の堅さを誇るので、より激しい戦い方も可能。

急戦持久戦共にメリットデメリットあるので、自分の指し方に合ったもののを選んでもらえればよいと思います。

おすすめ関連書籍

右四間飛車で攻めつぶす本


右四間飛車の棋書で何を買おうか迷っている方はとりあえずこれを読んでおけば間違えありません。「対矢倉」と「対四間飛車」の右四間飛車が解説されていて、いわゆる「次の一手形式」の定跡書なので、定着しやすいと思います。

すぐ勝てる!右四間飛車


著者は中川八段と同じですが、特に「対四間飛車」にフォーカスしたものとなっています。一般的な定跡書の形式ですが、対四間飛車に関しては当然ですがより詳しく紹介されています。

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