【対策】面倒な戦法の代表格「角換わり右玉」に対する有効な対策方法【おすすめ】

角換わりの三大戦法といえば棒銀・早繰り銀・腰掛け銀。どれにも属さないもののアマチュア間ではなかなかの人気を誇る戦法があります。そう。角換わり右玉です。

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角換わり右玉は一見薄く見えるものの、左右に広く柔軟な指しまわしが可能なのが特徴です。苦手意識のようなものがあるという方もかなり多いと思います。

今回は、角換わりを指すうえで避けては通れない対右玉の指しまわしについて紹介していきます。

はじめに:右玉対策で注意したい点

相手からの入玉

右玉は一見薄そうな形ではあります(し、実際薄いです)が陣形の広さだけはピカイチ。優勢を築いていったつもりが、知らない間に中段から逃げ出されていたなんてこともあります。右玉に対しては上方面からゴリゴリ抑え込んでいくといった感覚が大切になります。

飛車先逆襲

右玉の大きな特徴の一つである下段飛車ですが、この下段飛車は飛車先逆襲の時に大いに働いてきます。下段飛車の利きが強く、2筋交換をした時の▲2四飛が飛成の先手になっていないので、△3三桂と跳ね、飛車を2筋に旋回する準備をする余裕がうまれます。もちろん、次の狙いは飛車先逆襲です。

角の打ち込み

角換わり右玉では、常に相手からの角の打ち込みを気にしなければいけません。通常右玉陣には隙がないので、こちらが少しでも隙を見せるとすぐに敗勢へと陥ります。

飛車先交換したときに角を打ち込んでくるのはよく見られる筋。自陣に隙が無いかをしっかり確かめてから攻めるようにしましょう。

対右玉で穴熊に組む作戦(プロ間で人気)はおすすめしない

プロ間で角換わり右玉が指されることは滅多にありませんでしたが、角換わり▲4八金(△6二金型)の変化として右玉チックな戦い方は増えています。プロ同士の対局で最も人気の右玉対策はやはり穴熊です。

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穴熊の長所は何と言ってもその固さと遠さ。普段の形だと成立しないような攻めでも、自陣が穴熊なら成立するなんてこともあります。

ですが、①組むのに手数がかかる②駒が偏るため隙が生まれやすい③端攻めに弱い、といったデメリットがあるのも事実。右玉側もずっと手待ちをしてくるわけがなく、こちら陣に隙ができれば当然仕掛けを決行してきます。また、端攻めに弱いというのも大きな弱点。飛車を下段に構える右玉は端攻めの態勢を整えやすく、穴熊側が一方的に受ける展開になりがちです。プロ間では多少無理な攻めでも、攻めている方が勝ちやすいというのがアマチュア間の実情です。

結論として右玉対策の穴熊は最有力作戦として認知されているものの、デメリットも多くおすすめはできません。

おすすめの角換わり右玉対策

銀矢倉や端攻めなど、様々な右玉対策が指されていますが、その中で最もおすすめ角換わり右玉対策は、「早繰り銀」+「5六角」の組み合わせです。下図は、右玉相手に銀を繰り出し、▲5六角と角を据えた局面です。すでに先手の成功形といってよいでしょう。

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早繰り銀+筋違いの組み合わせは部分的にはよくある筋。角換わり棒銀対策でも、使われることの多い形です。5六の角が7四の桂頭と3四の歩、さらに2三の歩を同時に狙っていて、4六の銀は狙われやすい角頭をカバーしています。

とくに、桂頭は右玉最大の弱点といってもいいくらい。一歩を入手してからの桂頭攻め、もしくは数の攻めでの2筋強行突破が目標となってきます。狙いは単純ですが、そううまくいくわけでもありません。それぞれ順にみていきましょう。

少し局面を戻して下図。先程との違いは、銀がまだ3三にいる点。この銀の位置で戦い方が大きく変わってきます。

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現在は相手の手番。先手からの次の狙いは、▲3五歩から銀を進出させることです。ここでの分岐とは△7二玉と手待ちするか、△4四銀と歩交換を阻止するかです。

△7二玉(手待ち)に対する指し方

手待ちに対しては、当然▲3五歩から仕掛けていきます。以下▲3五歩△同歩▲同銀(下図)。

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平凡な△3四歩には棒銀の要領で攻めて先手有利。銀交換は攻めている側の得ですし、歩も入手できたことで攻め筋の幅(特に桂頭攻め)が広がりました。

それ以外の手待ちの類の手(△6二金や△5四歩)には▲5六角が絶好、最初に紹介した成功例もこのパターンでした。この角は急所の筋ですが、あまりに早く打ちすぎると逆に角が目標とされてしまいます。3筋の歩を切り角筋がしっかりと通っており、一歩を持った状態で構えるのが最善でしょう。

△4四銀(歩交換を防ぐ手)に対する指し方

先手が3筋の交換を狙っていることは明らかなので、それを未然に防ごうとする手も考えられます。△4四銀は受けの手であると同時に駒を中央に前進させる一手でもあります。

△4四銀に対しては▲3七桂△5四歩(下図)と力をためておきます。

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以下、▲2四歩△同歩▲同飛で下図。

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通常、右玉に対する安易な2筋交換はよしとされません。理由としては先程も説明したように飛車先逆襲の筋や角の打ち込みの隙があるからです。

ここでも、後手からは3通りの対応が考えられます。飛車の旋回を見せる△3三桂、角を打ち込む△3八角、2筋にふたをする△2三歩です。

△3三桂に対しては▲2三歩と垂らして次の歩成を見せます(下図)。

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△2一歩には飛車を引いておいてひとまず満足。△2一飛には▲2二歩成△同金▲3二角が激痛です。

△3八角には、少し悔しいようですが▲5八角とするのが最善。△2七歩▲2六飛△2九角成▲2四歩で下図。

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桂馬を跳ねておいたおかげで、△2九角成が空成りとなっています。以下▲2三歩成△4二金▲2四と△1九馬▲3四と△2八歩成▲4四と△同歩▲2二飛成△3八と(下図)が一例。まだまだ難しい戦いですが、先手かなり勝ちやすいと思います。

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△2三歩には▲2八飛△3三桂▲5六角とやはり筋違いに角を打ちます(下図)。

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今回も2筋の歩が切れているのが大きく、威力が絶大。△5五歩などと角を追う手に対しても▲3四角が▲2三角成からの2筋突破をみた一手となり、後手には余裕がありません(もちろん、▲7五歩からの桂頭攻めも狙いにしています)。これははっきり先手が指しやすいでしょう。

弱点:早繰り銀にするタイミング

右玉の手順は途中までは腰掛け銀とほとんど同じなので、組み上がる直前まで戦型が確定しないこともしばしばあります。

もちろん腰掛け銀相手にも早繰り銀を指すつもりなのなら何の問題もありませんが、腰掛け銀には腰掛け銀で対抗するつもりの方は、早めに右玉と決めつけて早繰り銀の態勢を整えてしまうと、後から腰掛け銀だった時に少し面倒かもしれません。

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公開日:2019年1月31日