将棋を始めるにあたって、将棋の駒の初期配置をまずは覚える必要があります(下図)。もっとも、アプリで将棋を楽しむ場合にはもともと駒が配置されているケースがほとんどですが、せっかくなので覚えておきましょう。
将棋盤に登場する駒は、全部で40。うち自分の駒として与えられるのが40で、相手の駒として与えられるのが40です。
玉:1つ
飛:1つ
角:1つ
金:2つ
銀:2つ
桂:2つ
香:2つ
歩:9つ
合計:20
なお、駒の動かし方についてはこちらの記事で解説しています。まだあやふやだという方はこちらのページから確認しておくのがおすすめです。
自陣と敵陣
9×9の将棋盤のうち、自分に近い3段目までが自陣、相手側に近い3段目までが敵陣です。
自分の駒は3段目までに置かれます。駒の配置とは直接関係ありませんが、「自陣」と「敵陣」の区別が重要になるのは成駒を作る時です。成駒については先ほど紹介した記事で詳しく解説しています(リンク再掲)。
玉の配置
玉は、将棋で一番大切な駒です。そのイメージ通り、玉は自陣の中央に置かれます。
飛・角の配置
飛車と角は将棋で最も強力な2つの大駒です。両者は下から2段目の右と左にそれぞれ対照的に置かれます。
金・銀の配置
金銀は敵陣を攻撃するというよりも王様を守るという意味合いの強い駒。金銀は玉のすぐ隣に置かれます。
桂・香の配置
桂馬と香車はどちらかというと存在感の薄い駒。盤上の中央にはおかれず、端に固められます。
歩の配置
「歩兵」という名前からもわかるように、歩は足軽のように戦いを一番に率いていく駒です。大量の歩は下から三段目にずらりと並べられ、これらの歩を前に伸ばしていくことで戦いを始めます。
駒の並べ方
駒の並べ方は人それぞれで自由ですが、将棋には2つの伝統的な並べ方があります。実際に駒を並べる際にこの通りにする必要は全くありませんが、せっかくなので知っておくとよいかもしれません。
伊藤流
伊藤流は、歩を飛車・角・香車を並べるのよりも前に並べる指し方です。敵陣に飛車角が直射するのは失礼、という考え方から並べられるようになりました。プロ棋士では鈴木大介九段が伊藤流の棋士として有名です。
伊藤流:玉ー金ー銀ー桂ー歩ー香ー角ー飛
大橋流
大橋流はよりシンプルに、下から順番に並べていきます。プロ間では、大橋流で並べるのが主流です。
大橋流:王ー金ー銀ー桂ー香ー角ー飛ー歩
まとめ
将棋の駒の初期配置については、何度も眺めていくうちにやがて覚えていくと思います。あまり焦らずに、徐々に覚えていけばよいと思います。駒の並べ方についても同様。有段者でも知らない人は多くいます。豆知識程度に眺めてみてください。