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【詰将棋で上達】詰将棋の効果とは?なぜ詰将棋で上達できるのかを初心者向けに解説

詰将棋

詰将棋を解け!これは昔々から言われてきたセリフでしょう。将棋上達に詰将棋は欠かせない、これは定説です。結論から言ってしまうと、この定説は正しいのです。詰将棋の効果は絶大で、詰将棋を解きまくれば将棋の上達に繋がります。ただし、いくつかの注意しておかなければいけないポイントもあります。

おすすめの詰将棋の本(棋力別)については、『将棋上達の近道!おすすめな詰将棋本を棋力別にまとめてみました』で紹介しています。
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詰将棋の効果

読む力が鍛えられる

詰将棋を解くためには自分で数手先まで「読む」必要があります。それを繰り返していけば「読み」の力を強くすることにつながります。「読み」の力とは、言い換えれば読みのスピードと正確性のこと。詰将棋を繰り返し解いていくことで、早く、正確な読みをすることが可能になります。

それに付け加えるならば、勝手読みをする癖を減らせるというのも、詰将棋を解く効果です。詰将棋では、自分勝手な読みをしてしまうと、当然答えにはたどり着けません。それは実践でも同じ。詰将棋で自分に都合の多い変化ばかりを読むような癖を減らしていくことで、実践でも勝手読みをするケースを減らすことができます。

脳内将棋盤を作る

余談ですが、プロ棋士の方が盤面の外(窓など)を見て考えている姿を見たことがないでしょうか。プロの方は盤面を見ずに頭の中で様々な変化を考えているというわけです。「脳内将棋盤」ともいったりします。詰将棋を解き続けることで「脳内将棋盤」も作られるかもしれません。

なお、そのためには詰将棋を盤に並べて考えるのではなく、すべて頭で考えることが必要です(筆算ではなく暗算!!)。いつまでも盤駒を並べていては、脳内で考える癖がつかなくなります。詰将棋アプリなども多く出回っていますが、それでもやはり本を買って解いていくのがよい、というのはこれが理由。詰将棋アプリだとどうしても自分で駒を並べてしまうので、頭の中で考えることに慣れません。

詰みの形を覚える

詰将棋の3つ目の効果は、詰みの形を覚えていけるということです。知っての通り、詰将棋には様々な詰みの形が出てきます。先程は様々な手筋やテクニックがでてくるといいましたが、これもその延長線上のようなものでしょうか。

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例えばこちらの局面(適当です)。ある程度の棋力がある方なら後手玉が即詰みなことは一瞬で分かったでしょう。具体的には、後手玉は▲7一角△9二玉▲9三銀△同桂▲8二金 まで(もしくは▲7一角△9二玉▲8二金△9三玉▲7二金△9二玉▲8二角成 まで)の詰みです。

「詰みの形を覚える」とは、長々と頭の中で指し手を読まずとも、上図のような形をいわゆる「詰みの形」として認識できるということです。上図のような局面は頻繁に現れるので、詰将棋を解いていき、このパターンさえ覚えてしまえば、実践で間違えることはありません。局面を見た瞬間に、「あ、詰みの形だ」となります。

詰みの形を増やすためにはもちろん実践を繰り返すことも重要ですが、やはりコスパが良い勉強法は詰将棋を繰り返し解いていくことです。

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詰将棋の効果のまとめ

詰将棋の効果をまとめると、以下の3つです。

・読む力が鍛えられる
・脳内将棋盤を作る
・詰みの形を覚える

詰将棋の効果と言われると、よく終盤力にフォーカスが当てられますが、実際には決して終盤力だけでなく、「読み」という将棋の基礎体力を向上させてくれます。詰みの形だけを見ても、同じような駒の使い方の手筋は終盤だけでなく序・中盤にも表れます。総じて、棋力を上達させてくれるのです。

詰将棋の効果的な勉強法とは?

詰将棋の効果を最大限得るためには、正しい詰将棋の勉強法を取り入れていくことが必要です。具体的には、以下のポイントをしっかりとチェックして解いていくのがおすすめです。

<まだ指し手がスラスラ読めない場合(初心者)>
・1手詰から始め、3手詰にもチャレンジ
・頭の中で駒を動かすことを意識する
・何十回も反復練習する
・答えを覚えていたとしても、頭の中でしっかりと駒を動かすことを意識する
<指し手がスラスラ読める場合(級位者以上)>
・5手詰を解く
・何十回も反復練習する
・一瞬で答えが分かる、程度が理想(詰み筋を覚えることを意識)

詳しい勉強法については『【効率的勉強法】詰将棋で初段を目指すための正しい解き方と勉強法』にて解説しています。

【効率的勉強法】詰将棋で初段を目指すための正しい解き方と勉強法
この詰将棋を使った勉強法は、筆者が1級になってから連敗が続き伸び悩んだ時に実行したものです。約1ヶ月間この勉強法を継続し、見事初段に昇段することができました。 2017年5月に将棋ウォーズ1級→2017年7月に初段に昇段 想像するに、将...

おすすめの詰将棋の本は?

こちらの『将棋上達の近道!おすすめな詰将棋本を棋力別にまとめてみました』で、棋力別におすすめの詰将棋本を紹介しています。

【棋力別】おすすめの詰将棋本11選(初心者・級位者・有段者向け)のまとめ
将棋の上達の肝は何といっても詰将棋。詰将棋は繰り返し解いていくことにより、次の手を読む力と相手玉を実際に詰ます力の両方を手にすることができます。ただし、詰将棋関連本の数は現在非常に多く、どれを選べばよいのか、と悩んでしまうことも。簡単すぎる...

大まかな目安ではありますが、詰将棋の本のレベル(手数)を選ぶ際は以下の表を参考にしてください。

初心者(将棋ウォーズ4級以下) 1手詰・3手詰
級位者(将棋ウォーズ3級~1級) 3手詰・5手詰
有段者(将棋ウォーズ初段以上) 7手詰以上
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詰将棋で得られない効果

大局観

大局観とは、与えられた局面の形勢をどう評価するか、ということです。どんなに読みの力があったとしても、大局観がなければ、結局どの指し手が得で、どの指し手が損なのかが分かりません。

分かりやすい例は駒得・駒損・手得・手損・玉の固さ、など。これらは形勢判断の基準となる要素で、これらを用いていかに形勢を総合的に判断できるかが大局観の見せどころです。詰将棋で培った読みの力を活かして複数の手順を読み比べ、さあどの手順を選ぼうか、といったときに必要なのが大局観。「この手順だと駒得できるからこっちにしよう」などは単純なものですが、上達してくると「駒損ではあるけど相手の陣形を崩せるからこの手順が一番良いだろう」などと、少し複雑な判断をすることもできるようになります。

こういった形勢判断は、詰将棋だけで学ぶことはできません。

戦法・囲い・手筋など

詰将棋は、結局のところ、将棋の基礎体力でしかありません。戦法や囲いなどを一切知らなくても、読みの力さえあれば、究極的に勝っていけるのかもしれません。しかし、実践的には先人の考えた効率の良い攻め方(戦法)や守り方(囲い)を採用するのが手っ取り早いでしょう。

それは手筋に関しても同じ。詰将棋を繰り返していれば、長手数読むことは可能になるかもしれません。しかし、いくら長い手数が読めたとしても、「これだ!」という一手が分からない状態では将棋は勝てません。

例えば下図では、「垂らしの歩」と呼ばれる歩を使った手筋を用いるのが筋です。▲2三歩と打つのではなく(これでは△3一角と逃げられてしまう)、▲2四歩と敢えて離して打ち、次の▲2三歩成を狙います。

簡単じゃん!!と思われるかもしれませんが、それは書籍なりプロの棋譜なりから将棋の手筋をしっかりと学んでいるから。詰将棋を繰り返しているだけでは、このようなうまい一手が思い浮かぶことはないでしょう。結局のところは、詰将棋と並行して戦法・囲い・手筋などもろもろを学んでいく必要があります。

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さらに上達するための勉強法

大局観・戦法・囲い・手筋など、詰将棋では鍛えられない分野を上達させるための勉強法については、以下の記事を参考にしてください。

大局観

大局観とは何ぞや?といった感じであれば、まずは将棋の基本的な考え方を勉強します。詳しくは『初心者が最初に抑えておきたい将棋のコツと考え方』で解説しています。

【将棋の勝ち方】初心者が最初に抑えておきたい将棋のコツと考え方【大局観】
将棋というゲームの一番の大きな目的は、当たり前ですが相手の玉を自分の玉が取られる前に取ってしまうということです。しかし、相手の玉に攻められるのは対局の中でも最後の最後。将棋に勝つために、すなわち相手の玉を自分の玉が取られるよりも先に捕まえる...

大局観については何となくわかるが、改善の仕方が分からないという方は、結局のところは棋書に頼るのがおすすめです。大局観を伸ばすためのおすすめの書籍については『絶対に身に着けたい「大局観」を磨くためのおすすめ棋書5選』で紹介しています。

【将棋】絶対に身に着けたい「大局観」を磨くためのおすすめ棋書5選
「大局観」というのは将棋を指すうえで最も重要な要素の一つです。大局観という言葉を使うとものすごく難しい概念のような感じがしますが、ものすごく平たく言うと大局観は「形勢判断」の延長です。 いくら読みの力が凄くても、どちらの展開がより望ま...

戦法

戦法について、何も知らないという方向けには、こちらの『将棋の主要な戦法・定跡一覧』で戦法の基本と初心者向けの戦法を解説しています。

【将棋】初心者におすすめの囲いを5つ紹介!簡単に組めて勝率UP!
将棋をはじめてみたものの、なかなか勝つことができない...。そんな方に共通するのは「玉を囲っていない」ということではないでしょうか。将棋で戦うにあたって、玉をしっかり囲うということは基本中の基本です。将棋にはたくさんの囲いがあり、すべてマス...

戦法は知っている、定跡も勉強している、という方は、さらに定跡を学んだり、必要に応じてソフト研究をしていきましょう。

囲い

囲いについて、何も知らないという方向けには、こちらの『将棋初心者向けのおすすめ囲い4選(戦法別)』で囲いの基本と初心者向けの囲いを解説しています。

【将棋】初心者におすすめの囲いを5つ紹介!簡単に組めて勝率UP!
将棋をはじめてみたものの、なかなか勝つことができない...。そんな方に共通するのは「玉を囲っていない」ということではないでしょうか。将棋で戦うにあたって、玉をしっかり囲うということは基本中の基本です。将棋にはたくさんの囲いがあり、すべてマス...

また、『将棋の主要な囲い一覧』では初心者向けに、主要な将棋の囲いの一覧を解説付きで紹介しています。

【初心者向け】将棋の主要な囲い一覧(居飛車・振り飛車別)
囲いとは 囲いとは、一言で言えば王様の城。玉の初期位置は5九ですが、ここの位置のまま戦いを始めるのはとても危険です。なので、ほとんどの場合は序盤で玉をしっかりと囲ってから攻めていきます。将棋の囲いは駒の組み合わせだけ無限にありますが、主要...

手筋

攻めの手筋については『攻め方を覚えるための「攻め」の必修手筋20』、守りの手筋については『「受け」「守り」の必修手筋9選』で紹介しています。

【将棋】攻め方を覚えるための「攻め」の必修手筋20【初心者向け】
この記事では、初心者向けに絶対に覚えておきたい必修の「攻め」の手筋を紹介しています。手筋とは大まかに言えばうまい駒の使い方のこと。駒の特徴を活かして相手から大きなアドバンテージを奪います。特に今回紹介するこれらの手筋は実戦ではこれでもか!と...
【将棋初心者向け】「受け」「守り」の必修手筋9選
将棋で勝つために必要なのは、様々な「手筋」を覚えることです。手筋とは、簡単に言えばうまい駒の使い方のこと。自分の持っている駒の強みを最大限に活かすことができれば、局面を有利に進めていけます。 知っておきたい「攻め」の手筋につい...

おすすめの手筋本については、『おすすめの手筋本10選!初心者から有段者まで』から確認できます。

【将棋】おすすめの手筋本10選!初心者から有段者まで
将棋で序盤力・中盤力・終盤力のどれにおいても必要不可欠になるもの、それは「手筋」です。 読みや大局観といったものは、詰将棋を何回も繰り返し解いて訓練をしていくことや、多くの対局をこなしていくことで身についていく能力です。それに対して、...
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公開日:2022年7月1日