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【将棋】主要な戦法・定跡一覧(解説付き・居飛車振り飛車別)

戦法
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戦法とは

戦法とは、一言でいえば将棋の攻め方・戦い方の型のこと。将棋を指していて、相手陣をどのように攻略したらよいのか迷うことがあるでしょう。そんなときに役に立つのが戦法です。得意な戦法をいくつか勉強し、定跡(最善とされる手順)を覚えておけば、少なくとも序盤・中盤は格上相手でも互角に戦うことができるはずです。戦法の基本については『戦法と攻め方の基本 ー 将棋初心者向けのおすすめ戦法4選』で詳しく解説しています。

【将棋】将棋初心者向けのおすすめ戦法4選(居飛車・振り飛車別)ー 戦法と攻め方の基本
駒の動きや、禁じ手とかの将棋の基本的なルールは覚えた、という人が次に取り組むべきこと、それは戦法と囲いの勉強です。戦法とは、一言でいえば将棋の攻め方。将棋の攻め方さえ知っていれば、序盤や中盤でどう指せばいいのか分からないなんてことにはなりま...

将棋には、居飛車と振り飛車があります。居飛車は飛車を2八(初期位置)に置いて戦う戦法、振り飛車は飛車を他の筋に振って戦う戦法です。まだあやふやだ、という方は先ほどのリンクの記事をご覧ください。今回も、一部の例外を除いて居飛車と振り飛車の戦法をそれぞれ紹介していきます。

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居飛車の戦法

居飛車の戦法は大きく「相居飛車」と「対振り飛車」に分かれています。相居飛車は自分も相手も居飛車の場合の戦法、対振り飛車は自分は居飛車で相手は振り飛車の場合の戦法です。

相居飛車の戦法

相居飛車には四大戦型と呼ばれる「角換わり」「相掛かり」「横歩取り」「矢倉」があります。「相掛かり」と「横歩取り」は飛車角の激しくぶつかり合う戦法で、少し上級者向けという印象。万人におすすめなのは、比較的落ち着いた戦いになることの多い「角換わり」と「矢倉」です。相居飛車の四大戦型については、『居飛車党なら知っておきたい!相居飛車四大戦法の定跡と指し方』で詳しく解説しています。

【将棋】居飛車党なら知っておきたい!相居飛車四大戦法の定跡と指し方【初心者向け】
相居飛車とは、先手と後手どちらも居飛車(飛車を2八に置いたまま戦う戦法)の戦型のこと。相居飛車の戦法は「相掛かり」「横歩取り」「角換わり」「矢倉」という4つの戦法に大きく分類されます。 相居飛車の四大戦法 相掛かり 相掛かりは相居飛車...

角換わりの戦法

角換わりの戦法については『絶対に覚えておきたい!角換わりの定跡・戦法・囲いを徹底解説』で詳しく解説しています。

序盤早々で角を交換して、お互いに角を手持ちにした状態で戦うのが角換わりです。当然、双方の攻撃力が上がるのでスキをつくると一気に敗勢になってしまうことも。攻めてばかりでなく、自陣の守りに気を配ることも必要な戦型です。

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上図は角換わりの序盤の最も基本的な形。8筋(2筋)は7七(3三)の銀と7八(3二)の金でがっちり受けます。大まかに、角換わりには4つの戦法があり、それぞれ角換わり棒銀・角換わり早繰り銀・角換わり腰掛け銀・後手番一手損角換わりです。特に最初の3つの戦法は決して角換わりに固有の戦法ではなく、相掛かりや矢倉にも出てきます。矢倉の戦いでの棒銀は「矢倉棒銀」と呼びますし、相掛かりでの腰掛け銀は「相掛かり腰掛け銀」と呼びます。角換わりの場合も同様で、角換わりの戦い(角交換した相居飛車)での棒銀を「角換わり棒銀」などと呼びます。

角換わり棒銀
銀を3八~2七~2六と進出させていき、数の攻めによる2筋突破・銀交換・端攻めを狙っていきます。右図から▲2四歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛△2三歩▲2八飛となれば先手満足。攻めの銀の交換と守りの銀の交換は攻めている側の得になります。 f:id:game3578:20190212191016p:plain
角換わり早繰り銀
角換わり棒銀と狙いが似ていて、3筋~4筋から銀を繰り出していきます。攻めの幅が広がるのが利点ですが、3六の歩を上げることによって飛車の弱点である斜めのラインが開いてしまうのが弱点。 f:id:game3578:20190212190944p:plain
角換わり腰掛け銀
最もメジャーな角換わりの戦型。棒銀や早繰り銀と比べて桂馬を活用する分攻めが多彩になります。飛車・角(持ち駒)・銀・桂のすべてを総動員することができ、非常に複雑な定跡も整備されています。角換わり腰掛け銀を一言で形容するとすれば、それは「手筋のオンパレード」でしょう。割打ちの銀、ふんどしの桂、歩の突き捨て、継ぎ歩、垂れ歩、たたきの歩といった有名な手筋が次々と出てきます。なお、角換わり腰掛け銀ではバランス型重視の4八金・2九飛型が現在は最有力と見なされています。伝統的なのは右図上の5八金型ですが、近年人気なのは右図下の4八金型です。 f:id:game3578:20190212190810p:plain

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一手損角換わり
 

丸山九段が得意とすることで有名な一手損角換わりは、これまた特殊な戦法です。後手番で敢えて一手損をして角交換する指し方(右図上・△8八角成▲同銀は先手が手順に銀を動かせる分後手の手損)で、一手損により△8五歩と突き越さない分△8五桂と桂馬を跳ねる余地を残しているのがポイント(右図下)。手損をしていない場合、この位置には歩が伸ばされているために桂馬は跳ねられませんが、手損をしたことによって言って遅れているため、桂馬が跳ねられるというわけです・勝率はあまり良くありませんが、愛好者も多い戦法です。

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矢倉系の戦法

矢倉囲いについては『覚えておきたい!矢倉戦法の基本定跡と指し方を徹底解説』で詳しく解説しています。

相居飛車の王道中の王道といえば、やはり矢倉の戦いでしょう。お互いが矢倉に組み合ってじわじわと仕掛けを狙っていくのは、ある意味では将棋の醍醐味ともいえます。

下図左な持久戦系の矢倉は相矢倉と呼ばれ、落ち着いた戦いを目指す形。このようなじっくりとした戦い方もある一方で、序盤からの速攻を狙う急戦矢倉(下図右)も人気です。玉の囲いは比較的簡単な形にとどめ、攻めの態勢を早めに整えておくのが特徴です。

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近年は先手矢倉の勝率があまり芳しくなく、採用数も減っていく傾向にあります。というのも、後述する矢倉(居角)左美濃をはじめとする急戦矢倉が非常に有力視されているからです。とはいえ、先手矢倉が完全に終わってしまったというわけではなく、角道を閉じずに銀を上がる▲7七銀型(下図)なども急戦矢倉への対抗策として有力視されています。

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一番上の局面図のように通常の矢倉は6六の歩を突いた状態で組みますが、逆に言えば6五の地点に争点をつくってしまっているともとらえられます。あえて歩を突かずに▲7七銀とすることで6五に争点を作らず、相手からの攻めをいなしやすくしているのがこの形のメリットです。ただし今回は、従来型の6六歩の形に統一して紹介しています。

3七銀戦法(相矢倉)
相矢倉の最もポピュラーな形が、この3七銀戦法でしょう。3六の歩を突き、銀を進出させていくという作戦です。ここで後手は△6四角と角を設置するのが定跡で、端攻めを狙う作戦や桂馬の活用を狙う作戦など、複数の指し方に分かれます。 f:id:game3578:20190212192651p:plain
矢倉棒銀(相矢倉)
矢倉棒銀は、矢倉+棒銀を組み合わせた戦法で、シンプルでありながら高い攻撃力を誇るのが魅力です。6八の角が2筋・1筋に利いており、この攻めを受けきるのは容易ではありません。2筋突破を狙うだけではなく、矢倉の弱点である端攻めを絡めて仕掛けるパターンが多いと思います。 f:id:game3578:20190212193203p:plain
雀刺し(相矢倉)
雀刺しも、矢倉棒銀と同じくらいシンプルで攻撃力のある戦法です。下図のように全ての戦力を1筋に集中させるのが特徴です。 f:id:game3578:20190212193503p:plain
右四間飛車(急戦矢倉)
急戦矢倉の代表格といえば、やはり右四間飛車戦法でしょう。矢倉の弱点である4筋を、飛車角銀桂総動員で攻めかかります。 f:id:game3578:20190212193903p:plain
矢倉左美濃急戦(急戦矢倉)
矢倉(居角)左美濃急戦はソフトによる研究によって新たに生まれた急戦矢倉。右四間飛車でも見られたような5六銀~3七桂型に、横からの攻めに強い左美濃囲いをブレンドした形です。自陣が堅陣なので、飛車角を斬っていくような強い攻めも可能なのが特徴です。上図は右四間飛車に構えていますが、8二に飛車を置いたままでも戦えます。 f:id:game3578:20190212194038p:plain
米長流急戦矢倉(急戦矢倉)
米長流急戦矢倉は、古くからの伝統ある急戦矢倉です。右四間飛車や矢倉(居角)左美濃急戦とは若干右辺の駒組みが異なります。左銀を攻めに活用していくのも特徴ですが、その反面守りはかなり薄いので注意が必要です。上図からは△5五歩▲同歩△6五歩から積極的に仕掛けていきます。

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カニカニ銀(急戦矢倉)
今まで紹介してきた急戦矢倉とは一線を画す作戦が、このカニカニ銀戦法です。矢倉というか、ほとんど中飛車です。全ての駒が5筋に集中しており、指していて楽しそうですね。

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雁木戦法
果たして矢倉に分類していいのかは分かりませんが、ここでは雁木戦法も矢倉の派生としてカウントしておきます。雁木の形は言葉では表しずらいですが、6七の銀とその左下の金からなる好形が特徴です。このポジションはソフトの評価が高く、次第にプロ棋士の間でも流行していきました。上図で示したのは従来型の雁木ですが、最近は下図のように、銀の位置を少しずらした形も採用されています。 f:id:game3578:20190212194357p:plain

相掛かり系

相掛かりの戦法については『絶対に覚えておきたい!相掛かりの序盤定跡を徹底解説』で詳しく解説しています。

角換わりは文字通り序盤からお互いが角を持ち合った展開になる戦型でしたが、相掛かりは角道を突かないまま局面が進んでいきます。

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以下▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩までは進むところですが、ここで飛車を浮く(2六に引く)か浮かない(2八に引く)かという分岐点が発生します。2六飛車型は下図左、2八飛車型は下図右です。

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飛車を引くパターンの場合は、当然後手も一歩交換をしてきます(近年の相掛かりでは後手が飛車先交換をしないパターンが多いようですが、定跡の進化が早すぎるのでここでは紹介しません)。それに対して飛車を浮くパターンの場合、相手は一歩交換をすることができませんが、逆に先手の飛車が狭く扱いずらくなってしまう可能性があります。それぞれメリットデメリットがあるのは事実ですが、個々の戦法を紹介するときは分かりやすくするためにとりあえず飛車を引いた形で統一しています(なお、近年はすぐに歩交換をしない指し方も有力と見られています)。玉の囲いはバリエーションが豊富ではありますが、バランスに優れて手数もかからない中住まいなどが主流です。

【将棋】中住まいの基本の組み方の手順と指し回しのコツ
中住まいは、横歩取りや相掛かり戦で用いられることの多い、バランス型の囲いです。固さはそれほどではないものの、玉の逃げ道が広く、飛車・角の打ち込みの少なさが特徴です。 中住まいは相居飛車の、特に横歩取りや相掛かり以外で用いられる...
相掛かり棒銀/UFO銀
初心者同士の対局で一番目にする戦型です。お互いが歩交換をした後に、棒銀で攻め込んでいきます。単純な攻めではありますが、受け方を知っておかないと自陣は一気に崩壊してしまいます。攻撃力だけは抜群なので注意が必要です。 f:id:game3578:20190212191629p:plain
相掛かり早繰り銀/3七銀戦法/中原流相掛かり
こちらも、角換わりのものと基本的に同じ戦い方です。先手が浮き飛車の状態で早繰り銀を仕掛ける変化は、特に中原流相掛かりという定跡で知られています。

横歩取り系

横歩取りの戦法については『絶対に覚えておきたい!横歩取り戦法の序盤定跡を徹底解説』で詳しく紹介しています

横歩取りは角換わりと並んでプロ・アマチュア問わず人気の相居飛車の戦型です。お互いが飛車角を持ち合うのような激しい展開になりやすいのが特徴です。下図左でお互いが飛車先を交換した局面から、先手が3四の横歩を取ると(下図右)、横歩取りの変化になります。

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この局面で後手が同じように△7六飛と横歩を取ってしまうと、▲2二角成が強烈(同銀でも同金でも金駒を取られて竜を作られる)でいけません。この筋を防ぐために、自ら角交換をする△8八角成や、飛車のラインを消す△3三角・△3三桂といった手がさされています。特に△8八角成とする指し方は超急戦と呼ばれており、後で紹介する4五角急戦や相横歩取りが人気です。

横歩取りでの囲いは、相掛かりと同様(むしろそれ以上)に激しい戦いとなりやすいため、やはり手数の掛からないバランス型の囲いが好まれます。具体的には、中住まいやその変化形でしょう。

【将棋】中住まいの基本の組み方の手順と指し回しのコツ
中住まいは、横歩取りや相掛かり戦で用いられることの多い、バランス型の囲いです。固さはそれほどではないものの、玉の逃げ道が広く、飛車・角の打ち込みの少なさが特徴です。 中住まいは相居飛車の、特に横歩取りや相掛かり以外で用いられる...
4五角戦法
超急戦の中でおそらく最も有名なのは、4五角戦法。△8八角成▲同銀△2八歩▲同銀△4五角(右図上)と角を打つ、後手番の作戦です。この角は3四の飛車取りと△6七角成▲同金△8八飛成の強襲を狙った一手で、▲2四飛△2三歩▲7七角(右図下)と進んで互角です。もう少し手を進めてみると、どうやら後手無理そうだというのが定説ですが、実戦ではまだまだ分かりません。 f:id:game3578:20190212191941p:plain

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相横歩取り
相横歩取りも、△8八角成から派生する後手の作戦です。△8八角成▲同銀に△7六飛(右図上)と後手も横歩を取っとしまおうという作戦です。先手は金取りを受けなければいけませんが、ここでの先手の対応としては▲7七銀・▲7七歩・▲7七桂の3つの手が考えられ、それぞれ全く違った展開になります。最も研究が進んでいて、指す人が多いのは▲7七銀の変化です。以下△7四飛▲同飛△同歩▲4六角(右図下)と進むのが定跡となっています。飛車角をお互いに手持ちにしているため、非常に激しい戦いとなることが予想されます。 f:id:game3578:20190212192051p:plainf:id:game3578:20190212192134p:plain
3三桂戦法
先手の▲3四飛に△3三桂と飛車のラインを塞ぐのが、横歩取り3三桂戦法です。角道を自分から塞ぐ格好となってしまっているのが欠点なので、この桂馬が活躍するような展開にしたいところです。この後、後手は玉を6二から美濃のような形に囲っていきます。飛車も旋回して使うパターンが多いので、相振り飛車模様の戦いとなることが多いです。 f:id:game3578:20190212192207p:plain
3三角戦法
最もメジャーな横歩取りの戦型は、この3三角戦法です。以下▲3六飛△8四飛と一旦落ち着いて、また次の戦いに入っていくようなイメージです。飛車が縦横動き回り「空中戦」と呼ばれることも多い横歩取り3三角戦法ですが、お互いの陣は飛車交換などを見越して飛車打ちに強い形に構えておくことが普通です。チャンスがあれば大駒を斬っていくような戦い方も必要です。 f:id:game3578:20190212192232p:plain
青野流5八玉
3三角戦法の変化のうち、先手番での有力な作戦の一つです。△3三角とされたら、いったん飛車を3六に引くのが普通と先程述べましたが、青野流は飛車を3四においたまま玉を5八にあげるという攻撃的な指し方です。積極的に主導権を取りに行きます。 f:id:game3578:20190212192301p:plain
勇気流6八玉
こちらも3三角戦法の変化のうち、先手番での有力な作戦の一つです。飛車を3四においたままにする点は青野流と同じですが、玉を上げる位置は少し違います。青野流では5八に玉を動かしていましたが、勇気流では6八に玉を置いています。

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8五飛戦法
3三角戦法の変化のうち、後手番での有力な作戦です。通常、後手の飛車は8四に構えますが、この作戦ではあえて一段ずれた8五に構えます(右図上)。玉の囲いも中住まいではなく、中原囲い(右図下)を採用されることがあります。中原囲いも中住まいと同様に手数が少なく左右に広い囲い、以外にも横からの攻めには強めです。

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対振り飛車の戦法

相居飛車の戦法は主に4大戦型で分けられていたのに対して、対振り飛車の戦法は玉の囲いの堅さや攻めの速さによって「急戦」と「持久戦」に分けられます。文字からも分かるように、急戦は玉の囲いはそこそこですぐに戦いを起こす作戦。それに対して持久戦は玉をしっかり囲ってゆっくりとした戦いを目指す作戦です。

対振り急戦

対振りの作戦のうち、囲いは簡易的なものに留めて速攻を狙う指し方を対振り急戦と総称しています。対振り急戦は、基本的に舟囲いと呼ばれる簡易的な囲いを作り、左右の銀を使ってすぐに戦いを起こします。舟囲いについては『舟囲いの組み方の手順と指しまわしのコツ』を参考にしてみてください。

【将棋】舟囲いの組み方の手順と指しまわしのコツ
舟囲いは、居飛車の対抗形(対振り飛車)で頻繁に用いられる囲いです。下図のように、玉を7筋目に配置し、金銀を横に並べます。 今回は、この舟囲いの組み方の手順と、指し回しのコツを解説していきます。舟囲いは将棋初心者にもおすすめの囲...

振り飛車の作戦も1パターンではなく、大きく分けて角交換をする振り飛車(石田流・ゴキゲン中飛車・角交換四間飛車)と、角交換をしない、いわゆる「ノーマル振り飛車」(ノーマル四間飛車・ノーマル三間飛車)に分けられます。ただし、分かりやすさのために対ノーマル振り飛車の作戦は全て定跡整備の進んでいる四間飛車の図で統一し、角交換をする振り飛車についてはそれぞれどの作戦に対しての指し方なのかを明示しています。なお、振り飛車の戦法については振り飛車の項でまとめて詳しく解説しています。

対振り棒銀(対ノーマル振り飛車)
最も代表的な対振り急戦作戦は、何と言っても棒銀です。相居飛車で紹介した棒銀戦法は2筋~1筋を攻めていきましたが、対振りでの棒銀戦法は2筋~3筋(角頭がある)を中心に攻めていくイメージです。4八~3七~2六のルートで銀を進出させていきます。もちろんいずれ▲3五歩と仕掛けていきたいわけですが、居飛車側の第一の目標は銀を5段目以上に上げること。逆にいえば振り飛車側は居飛車の銀を何とか5段目以上に上げないようにしてきます。 f:id:game3578:20190212194703p:plain
4五早仕掛け(対ノーマル振り飛車)
4五歩早仕掛けは、一言で言い表すならば「相手の角道を無理矢理こじ開ける」作戦です。ノーマル振り飛車の銀の位置は基本的に4三です。上図から後手が△同歩としてくれれば、▲3三角成△同桂▲2四歩から2筋突破が確実となります。もちろん後手はこの歩を取ってくれず、先手も桂馬を跳ねて戦力を4筋に集中させていきます。戦法の性質上、当然ですが相手の銀の位置が3二の場合は早仕掛けを使うことはできません。4五歩早仕掛けについては、こちらの記事で非常に詳しく解説しています。 f:id:game3578:20190212194916p:plain
4六銀左急戦(対ノーマル振り飛車)
対振り棒銀では銀を3七から活用していきましたが、4六銀左急戦では銀を5七~4六から活用していきます。銀が斜めに進出していくので、斜め棒銀と呼ばれたりもします。デメリットは後手の△4五歩が銀に直接あたってくる点です。詳しくはこちらの記事で定跡を解説しています。 f:id:game3578:20190212195114p:plain
ポンポン桂(対ノーマル振り飛車)
4五歩早仕掛けの考え方を極限まで突き詰めたのが、このポンポン桂です。桂馬一枚を犠牲にして振り飛車側の角道をこじ開けようとする作戦です。先手が桂馬を跳ねた右図上では△同歩と取るよりありませんが、以下▲3三角成△同桂▲2四歩(右図下)といった展開が予想されます。桂馬一枚の損を2筋攻めで取り返せるかが勝負となりそうです。 f:id:game3578:20190212195148p:plainf:id:game3578:20190212195230p:plain
右四間飛車(対ノーマル振り飛車)
急戦矢倉での右四間飛車はもう紹介しましたが、もちろん対振り飛車でも使われる戦法です。やはり4五に争点を求めて攻めかかっていきますが、2筋の歩を敢えて伸ばさずに▲2五桂と跳ねていくのが工夫の手順です。若干攻めが単調な部分はありますが、有力な作戦といえそうです。 f:id:game3578:20190212195524p:plain
棒金(対石田流)
棒金は、対振り飛車の特に石田流相手に使われる少し特殊な戦法です。金は本来玉の囲いに用いる守りの駒ですが、棒金戦法では金を攻めにつかっていきます(後手が棒金戦法)。石田流は浮き飛車が特徴的な戦法です。桂馬の活用が見込める反面、飛車の可動域が狭いという欠点があります。棒金戦法は、そんな相手の飛車を金の力で抑え込んでしまおうという作戦です。玉の周りは壊滅的に薄いので、抑え込みに成功したとしてもそのまま勝ち切れるかどうかは微妙なところでしょう。

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超速3七銀戦法(対ゴキゲン中飛車)
ゴキゲン中飛車に対して、3六歩とついて3七~4六を銀を繰り出していく形を超速と呼びます。右図のように左の銀も繰り出していく二枚銀作戦や、一転玉を穴熊に囲っていく作戦など、レパートリーも豊富。ゴキゲン中飛車対策の最有力作戦です。

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対振り持久戦

対振りの作戦のうち、玉をしっかりと囲うものを対振り持久戦とまとめて呼びます。攻め方にはあまり特徴がないので、どの囲いを採用するかという点で戦型が分かれていきます。対振り持久戦は大きく穴熊系か左美濃系に分かれますが、位取りを主軸とする一風変わった戦法も存在します。基本的には先程紹介した舟囲いの形を経てから持久戦へ移行します。

左美濃戦法(対振り飛車全般)
左美濃はノーマル振り飛車に対しても角交換系の振り飛車に対しても用いられますが、特に角交換系の振り飛車に対する採用率が高い指し方です。穴熊ほど手数はかからず、なおかつそこそこ固いという利点があります。右図上のような銀冠型で用いられることもあれば、少し戻した高美濃型(右図中央)が用いられることもあります。ノーマル振り飛車に対して左美濃を組む場合は、天守閣美濃(右図下)も伝統的な形ですが、玉頭攻めに弱いのが弱点です。どんな形の振り飛車に対しても用いることができる、非常に指しやすい戦法です。 f:id:game3578:20190212195825p:plainf:id:game3578:20190212200007p:plainf:id:game3578:20190212200104p:plain
居飛車穴熊戦法(対振り飛車全般)
居飛車の対振り持久戦の最有力戦法といえば、やはりこの居飛車穴熊(右図上)でしょう。固さと遠さの両方を兼ね備えた戦法です。欠点としては、手数がかかりすぎる点や玉の逃げ場がない点、また端攻めに弱い点が挙げられます。プロ間でもアマチュア間でも前述のメリットがこれらのデメリットをはるかに上回っているため、非常に採用率の高い戦法です。ノーマル振り飛車にも角交換系の振り飛車にも使われます。角交換系の振り飛車に使う際には、穴熊を作る過程で隙ができがちなので、その瞬間に仕掛けられないように少し注意が必要です。チャンスがあれば、右図下のような四枚穴熊をつくることも可能です。 f:id:game3578:20190212200156p:plainf:id:game3578:20190212200248p:plain
ミレニアム戦法(対ノーマル振り飛車)
ミレニアム戦法は、玉を8九の位置に置くのが特徴の指し方です。手数はかかりますが、穴熊と同じくらい固く、端攻めにも強いため有力な指し方だと思います。桂馬を跳ねて玉の居飛車をつくるために角を6六や5七に据えることが多いため、やはり狙われやすい角頭をいかにカバーするかが問題でしょう。 f:id:game3578:20190212200404p:plain
銀冠穴熊戦法(対ノーマル振り飛車)
対ノーマル振り飛車で、銀冠と穴熊を合わせた「銀冠穴熊」にする作戦も考えられています。一般的な穴熊に比べて上方面からの攻めに強く、かつ角道を開けたまま戦えるのが特徴です。 f:id:game3578:20180705092049p:plain
玉頭位取り戦法(対ノーマル振り飛車)
玉頭位取り戦法は、名前通り玉頭(7筋)の位を取ることで作戦勝ちを狙う作戦です。右図のように、玉頭方面の歩を伸ばして金銀を上げていることで後手の美濃を圧迫しています。この位取りが働いてくるのは終盤以降です。先手が歩や桂香を持っていた場合は、位を活かして後手陣を乱しやすくなります。 f:id:game3578:20190212200528p:plain
5筋位取り戦法(対ノーマル振り飛車)
五筋位取り戦法も玉頭位取り戦法と同じ考えですが、この戦法は玉頭ではなく5筋の歩を伸ばしています。5筋を制圧して後手陣全体を抑え込もうとしています。 f:id:game3578:20190212200617p:plain
一直線穴熊(対ゴキゲン中飛車)
対ゴキゲン中飛車戦では、一般的な穴熊ではなく、一直線穴熊と呼ばれる少し特殊な手順で組むことが多いです。8八銀とすぐには上がらない点、「一直線」の名前通り一目散に穴熊を完成させていく点が特徴です。
丸山ワクチン(対ゴキゲン中飛車)
丸山ワクチンは、ゴキゲン中飛車相手に序盤の非常に早い段階で角交換を挑む作戦です。居飛車の戦い方は最終的には左美濃戦法と同様の形におさまることが多いです。
四間飛車対策については『有力な四間飛車対策総まとめ20+おすすめ棋書』、ゴキゲン中飛車対策は『有力なゴキゲン中飛車対策総まとめ+おすすめ棋書』、石田流対策は『超有力!おすすめの石田流対策をまとめてみた』でより詳しくまとめています。
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振り飛車の戦法

振り飛車は、もちろん飛車をどの筋に振るかによって戦法が全く変わってきます。もちろん対居飛車か相振り飛車かという違いはありますが、ここでは基本的に対居飛車の戦いを中心に見ていきます。

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玉の囲いは美濃囲い(上図)が基本ですが、場合によっては穴熊も考えられます。相振り飛車では金無双右矢倉も人気です。

向かい飛車系

向かい飛車については『向かい飛車戦法の基本定跡と覚えておきたい攻め方を徹底解説』でより詳しく解説しています

向かい飛車では、飛車を先手なら8筋、後手なら2筋と相手の飛車の対岸に設置します。対居飛車でのノーマル向かい飛車の採用は少なめで、プロ棋戦などで主にみられるのは角交換系の向かい飛車です。相振り飛車ではどちらの型もよくさされ、四間飛車などから振りなおされるパターンもあります。相振り飛車の場合、飛車が相手の玉にそのまま直通しているという攻撃面でのメリットがある戦法です。

ノーマル向かい飛車
角道を止めて向かい飛車に振る、至ってシンプルな作戦です(図は後手番)。基本的には居飛車側が飛車先の歩を突き越してきた場合に採用します(2筋に争点がうまれるため)。 f:id:game3578:20190213185023p:plain
ダイレクト向かい飛車
角交換型の向かい飛車のうち、一手で飛車を8筋に動かすものを特にダイレクト向かい飛車と呼びます(図は後手番)。ただし、ダイレクト向かい飛車には常に▲6五角と先手が打ってくる少し面倒くさい変化もあります。ですので右図下のように、一度4筋に飛車を途中下車して角打ちの筋を受けてから2筋に振りなおすという指し方も一般的です(角交換四間飛車の項で紹介します)。

 

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鬼殺し向かい飛車
鬼殺し向かい飛車も角交換系向かい飛車の一つです。他とは違う大きな特徴は、3三に桂馬がいるという点です(図は後手番)。手順としては▲2六歩△3四歩▲2五歩△3三角▲7六歩△2二飛(右図下)が一例。角道を開けてくる先手に対して堂々と飛車を振ります。ここで相手が▲3三角成としてくれば、△同桂と取って先程の鬼殺し向かい飛車の形になります。 f:id:game3578:20190213185449p:plainf:id:game3578:20190213185510p:plain
阪田流向かい飛車
阪田流向かい飛車も鬼殺し向かい飛車やダイレクト向かい飛車と同様角交換系向かい飛車の一つですが、この戦法では3三に金が構えているのが特徴です(図は後手番)。長らく採用の少ない戦法でしたが、近年糸谷八段らを中心に見直される動きもあるようです。 f:id:game3578:20190213185540p:plain

三間飛車系

ノーマル三間飛車
角道を止めて戦う三間飛車の代表格が、このノーマル三間飛車です。飛車があらかじめ3筋に振ってあるため、棒銀系の居飛車急戦に強いのがメリットです(図は後手番)。軽い捌きを目指す戦法であるため、穴熊などの持久戦に対しては普通に戦うと作戦負けになりやすいという面もあります。 f:id:game3578:20190213185614p:plain
中田功XP
ノーマル三間飛車での穴熊対策作戦として名が知れているのは、やはりこの中田功XPでしょう。単純に囲いあっても勝ち目が薄いということで玉の囲いはそこそこで留めておき、端攻めによる強行突破を狙っていきます。後で紹介する藤井システムとも似通った部分があります。 f:id:game3578:20190213190012p:plain
真部流
真部流も居飛車穴熊対策の戦法ですが、中田功XPとは狙いが根本的に異なります。4筋の位を取り、銀を4六に置くことで中央方面の制圧を試みます。無理に四枚穴熊の完成を防ごうとしないので堅さ負けしやすいというデメリットはありますが、居飛車の攻めを完全に封じ込めてることができれば大成功です。 f:id:game3578:20190213190432p:plain
トマホーク
トマホークも中田功XPと同じくノーマル三間飛車での居飛車穴熊対策の作戦ですが、あえて桂馬を1筋に跳ねていく点が特徴的な戦法です。中田功XP以上に簡易的な囲いで済ませ猛攻を狙うという恐ろしい指し方で、アマチュア強豪のタップダイス氏が開発しました。 f:id:game3578:20190214184556p:plain
石田流
角交換型、というよりも現代型の三間飛車として知られているのはやはり石田流です。序盤に7筋の位を伸ばしてしまうのが一番の特徴。おそらく最も有名なのは、右図中央の石田流本組。飛車角銀桂が無駄なく働いているという振り飛車の理想形です。少し駒が左側に偏りすぎているという嫌いもあるので、特に居飛車の持久戦対策として特に近年は7七角型も指されています。7七角型は軽快な捌きを狙っていきます。

 

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早石田
石田流の序盤から角道を止めずにすぐに飛車を回り、▲7四歩から飛車のコビンを攻めていくのが石田流の指し方です。▲7八飛と早めに回るかわりに▲6六歩と止めれば落ち着いた石田流本組または7七角型の戦いになります。早石田では、飛車角を交換する非常に激しい戦いが繰り広げられます。
鬼殺し
奇襲戦法の中で最も有名であろう鬼殺し戦法も、もちろん三間飛車の一部です。初手から▲7六歩△3四歩▲7七桂といきなり桂馬を跳ねてしまうのが印象的です。次も▲6五桂と跳ねていくのが狙いですが、後手が正しい対応をしてきた場合は受けきられてしまいます。

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四間飛車系

四間飛車の定跡については『四間飛車戦法の基本定跡と覚えておきたい攻め方を徹底解説』でより詳しくまとめています。

四間飛車も、ノーマル四間飛車を主軸とする角交換しない指し方と、角交換四間飛車を主軸とする積極的な角交換を狙う指し方に分かれています。

ノーマル四間飛車
言わずもがな、ノーマル四間飛車は将棋の王道戦法です。角道を止めて飛車を4筋に振り、玉は美濃の堅陣に収めてカウンターを狙っていきます(図は後手番)。プロ間でのノーマル四間飛車の採用は居飛車穴熊の台頭もあり減少気味ですが、アマチュア間ではまだまだ人気の戦法です。 f:id:game3578:20190214185455p:plain
四間飛車穴熊
角道を止めて飛車を4筋に振るところまではノーマル四間飛車と同じですが、玉は美濃よりもさらに固い振り飛車穴熊に組んでしまおうという戦法です(図は後手番)。やはり魅力は玉の堅さです。居飛車穴熊の堅陣に負けずとも劣らない玉の堅さと深さがあり、大駒を捌き合っても居飛車穴熊と互角に戦うことができる数少ない戦法です。 f:id:game3578:20190214185610p:plain
藤井システム
居飛車穴熊対策に特化した四間飛車側の秘策が、この藤井システムです。玉は居玉のまま、角のラインと端攻めで居飛車穴熊の崩壊を狙います。居飛車側もまともに穴熊に組むのではなく、急戦策に方向転換するなどの対策も取られています。 f:id:game3578:20190214185801p:plain
角交換四間飛車
名前そのままですが、角交換四間飛車は角交換をするタイプの四間飛車です(図は後手番)。ただし、4筋の飛車はダイレクト向かい飛車のように2筋に振りなおすことが多いという印象です。そのあとの流れもダイレクト向かい飛車とほぼ同じですが、序盤の面倒な乱戦の変化がないというのはメリットでしょう。 f:id:game3578:20190213185359p:plain

中飛車系

ゴキゲン中飛車の定跡については『ゴキゲン中飛車戦法の基本定跡と覚えておきたい攻め方を徹底解説』で詳しく解説しています

文字通り、5筋に飛車を振って戦うのが中飛車です。中飛車は大きく分けて3種類あり、1つ目は角道を止めてじっくり戦う昔ながらの中飛車、2つ目は角道を止めずに戦う攻撃的な中飛車、3つ目は相振り飛車での中飛車です。

原始中飛車
原始棒銀などと並んで入門者向けの棋書でよく紹介されている戦法の代表格で、5筋をひたすらに攻めるという組み立ての分かりやすさが魅力です。とはいえ、攻めが単調すぎて続かなかったりと限界もある戦法です。プロ間はおろか、(初心者を除いて)アマチュアでも愛好者は少なめです。 f:id:game3578:20190214185951p:plain
ツノ銀中飛車
ツノ銀中飛車は、左銀を6七に、右銀を4七において飛車を下段に引いたバランス重視型の中飛車です。左右の銀がツノに見立てられているのだと思います(図は後手番)。やはり居飛車穴熊が天敵ということがあり、指されることはあまりありません。 f:id:game3578:20190214192751p:plain
ゴキゲン中飛車
近藤正和六段が開発した、角交換を厭わない攻撃型の中飛車です。今まで紹介してきた中飛車は全て角道を閉じたものでしたが、やはり天敵の居飛車穴熊が猛威を振るっていたために次第に廃れていきました(図は後手番)。現代振り飛車の代表格のゴキゲン中飛車は、かなり攻撃的な指し回しができます。 f:id:game3578:20190214192815p:plain
中飛車左穴熊
飛車が5筋にいるために左金をくっつけずらかったり、相手玉から遠めのところを攻めてしまっているというデメリットがあるため、相振りの中飛車はあまり良くないというのが定説。しかしそれを覆したのが中飛車左穴熊。相振り飛車の中飛車番で玉を居飛車のように左に囲っていく形が特徴です。 f:id:game3578:20190214193558p:plain
端角中飛車
左の端歩を突いてから角を9七に据え、5筋の飛車と連携して5三の地点を一目散に狙っていきます。こちらも原始中飛車と同様に狙いが単調すぎる面があるので、やはりプロ間やアマチュアの上位で使われることはほとんどありません。たまに端角中飛車の使い手がいたりもするので、注意が必要な戦法ではあります。 f:id:game3578:20190214193627p:plain
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その他の戦法

右玉
右玉は少し変わった戦法。下段に飛車を置き、玉は右方面に囲います。一見脆そうですが上下左右に広いのが特徴で、入玉を目指すような展開になりがち。攻めずにひたすら千日手を狙う指し方もあれば、桂馬や銀を使って積極的に仕掛けていく指し方もあり、指し手によってかなり個性がでます。上の図は角交換型の右玉を紹介していますが、矢倉右玉や雁木右玉などレパートリーは豊富です。 f:id:game3578:20190214193817p:plain
嬉野流
嬉野流は初手▲6八銀から始まる奇襲戦法として有名です。奇襲戦法といっても決して一発狙いの作戦ではなく、幅広い戦型の選択が可能な戦法です。図で示してあるのような引き角+斜め棒銀の形が最も一般的です。もちろんこの形以外にも、飛車を振ったり右銀を進出させたりとバリエーションは豊富です。 f:id:game3578:20190214185610p:plain
筋違い角
筋違い角は「いきなり角交換をして筋違いに角を打つ」とう名前そのままの戦法です。この角の意味は、もちろん▲6三角成(馬をつくる)と▲3四角(歩得)の両狙い。馬を序盤早々から作られてはたまらないので後手は6筋をカバーし、先手は3四の歩をかすめとっていきます(先手は歩得したとはいえ、大事な角を手放してしまったので決して有利というわけでもありません)。 f:id:game3578:20190214193840p:plain
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公開日:2019年2月25日